理事長あいさつ
【理事長 安藤大作】
昔、近所の神社でよく遊びました。年上の子や年下の子、いろいろ混ざって遊びました。年上は威張っていましたが、憧れでした。いろんなことを教わり、時に守ってくれました。年下に対しては、年上にしてもらったことを同じようにしていました。こども達のその特有の社会の中で多くのことを学びました。
2003年、自宅近くの学童クラブがなくなることで困っている人たちが居ると聞き、新築2年目の自宅を学童クラブに開放しました。あの頃の神社を作りたいと思いました。帰宅後まず宿題そして躾けもやりたいと思いました。それらは教育の根本だからです。わたしの塾の教え子だった中山が本当によくがんばってくれました。あれから8年が経とうとしています。たくさんのスタッフが来てくれて今学童クラブリンドバーグは二か所になりました。第二の家のようで、あたたかい空気がそこには流れています。わたしは両親と疎遠で大所帯共同生活でした。思春期は不満なこともありましたが、今思えばとても暖かい思い出です。リンドバーグが第二の家になってくれていて、とても嬉しく思います。
子どもは素直でキラキラしています。明るくてプラス思考なのが子どもです。そんな子どもが不安に思うのはただ一つ、「親に愛されているかどうか」です。
保護者の保護がないと生きていけない幼少期ほど、親のささいな言動が不安になります。だから一生懸命に無意識に、親の目を自分に向けるためのキャラクターを自分に課します。あくまで無意識に。そのキャラクターがいつの間にか一生染み付いていきます。これが「三つ子の魂百まで」です。不安からくる思い込みです。このことのすべてを否定するわけではありません。これにより個性も生まれるのです。しかしマイナスな思い込みはその子の無限の可能性の邪魔をします。そしてそのマイナスな思い込み、それによる「やり過ぎるクセ」「無意識に思い過ぎるクセ」は子どもが小さければ小さいほど修正しやすいものです。それがわたしが保育園をやろうとした理由です。親が抱きしめればいいのです。無条件の愛を表せばいいのです。しかし親も愛に飢えています。だからなかなか愛を出せない人もいます。愛で満たして、平和な親子、愛の連鎖を作っていき、それぞれが優しい気持ちになり、無限の可能性を発揮していく・・。
それが保育園への思いです。創設時より理念に共鳴していただいた心ある保育士の方々に集まっていただき、地域の方々の温かい援助もいただきながら、
えがお保育園を運営させていただいております。
社会福祉法人むげんのかのうせい理事長 安藤大作